HP Pavilion tx1000 ゼロスピンドル化(エコ化)

Last-modified: 2014-08-16 (土) 12:41:50 (1987d)
pavilion-tx1000_01.jpg
HP Pavilion tx 1000

ネットブック ASUS EeePC900 を購入したため、めっきり出番が少なくなった HP Pavillion tx1000。

数倍する値段差を感じさせないEeePCの使い勝手はさすがだ。 ただ、このまま Pavillionを大して使わないままにしておくのはいい気分がしない。 なんとか、もう少し使い勝手をよくしたい。

追記:結果、あまり意味のない作業でした。おとなしくHDDでWindows Vista を動作させるのに適したマシンだと思います。

問題点

  • 重い。
  • バッテリーの持ちが悪い→消費電力が大きい。
pavilion-tx1000_with_EeePC-900.jpg

Asus EeePC900 (左)と、HP Pavilion tx 1000(右)との比較。
tx1000はEeePC900に比べ、およそ

  • フットプリント面積で2倍
  • 重量で2.5倍
  • バッテリー稼動時間で1/5倍
  • 購入時価で5倍

となる。

改善案

まず、光学ドライブは重いし電力を食うので不要。実際、出先で必要となったことはない。 ハードディスクも思い切って外す。メインのストレージはフラッシュメモリを使う。OSもそこにインストールする。

つまり、いわゆるゼロスピンドル化を行う。

なおこの機種は、標準では2.5インチのSATAのハードディスクが内蔵されている。 ハードディスクをフラッシュメモリ(SSD)に換装するにあたり、 2.5インチのSSD(2万円程)にそのまま交換したり、 CFやSDカードをSATAに変換するアダプタを介して接続(計4000円程)することを まず考えたが、どちらも予算の都合で却下。

秋葉原を歩いていたら、ETS2にてBuffaloの小型USBメモリが1,580円で販売中。家電量販店の1/2以下の値段だ。 安かったので即購入、これをメインのストレージとして検討する。

Buffalo-TypeP.jpg
Buffalo TypeP USBメモリ

この小ささはかなり素敵だ。大ヒットしていいUSBメモリだと思う。アクセス時は、青くビカビカ光る。

pavilion-tx1000_08.jpg
装着するとこうなる。小さい。

容量は8GBと心もとないが、ドキュメント類はNASに保存してあるので不便は感じないと思う。 ネットブックのように使う、と言ってもいいだろう。

容量の問題と、USB接続という条件から、OSはWindowsではなく、Ubuntu Linux を使うことにする。

もう一つの案として、Buffaloの小型MicroSDリーダーに MicroSD を刺して、 上記USBと同じような感じで使えないかと考えたが、ベンチマーク時にエラーが多発したため 使えないと判断した。

Buffalo-MicroSD-Reader.jpg
MicroSDとBuffaloのリーダー。
このデザインはすばらしい。
エラーが出たため未使用。

USBメモリのベンチマーク

--------------------------------------------------
CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyo
      Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
--------------------------------------------------

   Sequential Read :   18.025 MB/s
  Sequential Write :    6.366 MB/s
 Random Read 512KB :   17.553 MB/s
Random Write 512KB :    1.841 MB/s
   Random Read 4KB :    3.466 MB/s
  Random Write 4KB :    0.020 MB/s

         Test Size : 100 MB
              Date : 2009/09/20 22:41:06

ハードディスクと比べれば、遅いのはしょうがない。

やっぱりWriteが遅い。それでも僕の持っているUSBメモリ内では早いほうだが。

消費電力のベンチマーク

電力の実測は行わない。

…手持ちのテスターにはACの電流測定モードが無い。エコワットも紛失中、電流を測る手段がないため。

重量

手持ちのはかりでは、0.5g単位でしか計れません。

pavilion-tx1000_03.jpg

光学ドライブとHDD、合計で304グラム。これがまるまる無くなるが … あれれ、予想より重くない。

pavilion-tx1000_04.jpg

ちなみにバッテリーは220g。これは外せない。

pavilion-tx1000_05.jpg

バッテリーやドライブ類を外した本体重量は1594g。なんとか持ち運べる重量か。バッテリーをつけるととたんに重く感じる。

pavilion-tx1000_06.jpg

メインストレージとなるUSBメモリ、1g強。この中にOSが収まる。開発した人、あなたはすごいよ。

pavilion-tx1000_07.jpg

添付リモコンの重量は10g強。Ubuntu Linux になったら必要ない。

pavilion-tx1000_09.jpg

ダミー光学ドライブ(光学ドライブポートのフタ)は18.5g。

組みなおした合計は、1,845gとなった。…そんなに軽くなってない。

OSのインストール

ストレージ容量、USB起動ということを考えて、OSは Ubuntu Linux とする。

Ubuntu9.04 i386 32ビット版 のisoイメージが既にダウンロードしてあったので、これを使う。 本来は64ビット版のほうがいいと思うが。

事故を防ぐため、ハードディスクは外しておく。

CDを入れてUbuntuを起動し、デスクトップが表示されたらUSBメモリを挿入、認識OK。 デスクトップの「インストール」をダブルクリックしてインストーラを起動、 途中英語でマウント云々…のメッセージボックスが出るので「はい」を選択、 インストール先にUSBメモリ(/dev/sdaだった)が選択できるので、 そこにインストール指定。

パーティションは、USBメモリの全てをEXT3にして、マウントポイントは「/」。

スワップパーティションは作らなかった。スワップパーティションが無いとその旨警告が出るが、気にしない。 もしどうしても後から必要となった場合は、スワップファイルでも作ろう。

インストールは、ハードディスクに行うよりも余計に時間がかかっている気がする。

インストール完了。最近のLinuxって、そのままUSBメモリにインストールできるんですね。すばらしい。

CDを抜いて再起動を行ったら、何の問題もなくUSBメモリから起動した。

GRUBからLinuxに処理が移ってから、デスクトップが表示されるまで47秒だった。悪くない。 言われなければ、HDDではなくUSBメモリからブートしているのに気づかないレベルだ。

ログの書き込みが不安なので、ログ系のサービスは停止していいかもしれない。 sysklogdすら不要だろう。

nvidiaのビデオドライバも、Broadcomの無線ドライバも、プロプライエタリなやつはリポジトリにあるのですぐインストールできる。compiz fusion も使えるよ

df -h

ファイルシステム            サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
/dev/sda1             7.4G  2.6G  4.5G  38% /
tmpfs                 470M     0  470M   0% /lib/init/rw
varrun                470M   56K  470M   1% /var/run
varlock               470M     0  470M   0% /var/lock
udev                  470M  156K  470M   1% /dev
tmpfs                 470M   84K  470M   1% /dev/shm
lrm                   470M  2.2M  468M   1% /lib/modules/2.6.28-15-generic/volatile
/dev/sdb1             3.7G   32K  3.7G   1% /media/disk

※/dev/sdb1=SDHCカード。データ保存用に挿した。

free -m

             total       used       free     shared    buffers     cached
Mem:           938        352        586          0         12        163
-/+ buffers/cache:        176        762
Swap:            0          0          0

使用感

たまにプチフリーズする。書き込みのIO待ちとかでしょう。気にしない。

ファンはあいかわらずガンガン回る。本体もやっぱり暖かい。(発熱分、バッテリーが消費されているということ)。CPUクロックを抑制すれば、もう少し発熱は抑えられるかもしれないが、実験しなかった。

パッケージのインストールはやっぱりものすごく時間がかかる。Writeが遅いからか。

Firefoxでネットを見るには、問題ないレベル。

気になるバッテリーの持ちは…結局1時間ぐらいだった。バッテリーで外で使うには不可能なレベルだ。残念。

なお、2年以上前に購入した機種なので、バッテリーは随分ヘタっているとは思う。

まとめ

重量、バッテリーの持ちともに、使えるレベルとは言いがたい。残念。

タッチパネルやホットキーなど、すべてのハードウェアを存分に使うにはやっぱりWindows Vista が適していると思った。

USBメモリへのUbuntuのインストールは予想以上に簡単、というか、ハードディスクへのインストールと何も変わらない。すばらしい。