ボリュームを操作するフットスイッチ

Last-modified: 2014-08-16 (土) 12:41:50 (2152d)

規格/仕様

今回は、主にギターに使用できるボリュームのフットコントローラーを作成しようと思います。

何をするものかというと、よくレスポールでスイッチング奏法をしているのを見かけますが、それを足でできたら面白いだろうな・・という発想です。

スイッチを踏み込んで音が出る。離すと音が消える。または、その逆。ただそれだけのものなのですが、使い方によってはビートにシンクしたトレモロ的効果だったり、ディレイ的なものだったり、ただ単純にレベルを変化させたり、接続によっては歪みのゲインをコントロールできたり、ミュートスイッチになったり、ギターアンプのチャンネルセレクトに使えたり、ピアノのダンパーペダルに使えたり・・などなどなどなど。

ようするに、汎用スイッチですね。

vtb_01.jpg

パーツリスト

まず、フォーン端子用のジャックが2つ。ステレオタイプが好ましいです。そして、スイッチ。ON-ONで6端子のものが1つと、ON(ON)で3端子のものが1つ。コントロールにじかにかかわってくる部品なので、タッチの良いものを選びましょう。それと、VR(可変抵抗ポット)。歪み系エフェクターの後に使用することを考えて、ローインピーダンスに設計しますので、50KΩのAカーブ(Audioテーパー)のやつを1つ。(エフェクターの前にこの機器を接続する場合は、VRはハイインピーダンス用となるので500KΩのものに変更してください。)

とりあえずこれだけでも動作しますが、動作モードを表すLEDインジケーターがほしいので、LEDを1つ。電源用の9V電池スナップが1つと、そのLEDを9V電池に対応させるための固定抵抗が1つ。これだけです。

回路図



回路図(クリックで拡大)

見ての通り、非常に簡単です。

Lチャンネルにきた信号はスイッチによってアースに落とさせるか否かを決定されます。また、そのアースへ落ちる信号はVRによって抵抗値が変わります。VRの抵抗が0Ωなら完全消音となり、VRの抵抗が最高の50KΩなら最大音量となります。エフェクターのどこに接続するかにより、バイパス時よりも音量が下がる場合もあります。

スイッチ1がモード切替えスイッチです。これを踏むことにより、LEDが点灯-消灯を繰り返します。

LEDが消灯しているときは、スイッチ2を踏み込んでミュート、離してバイパス。逆に、LEDが点灯しているときは、スイッチ2を踏み込んでバイパス、離してミュート。

vtb_02.jpg

裏側の図。パーツリストでは9V電池うんぬんかんぬん・・と言ってましたが、私は単4電池で作りました。この場合はLEDが3V対応のものなので、抵抗ははさんでません。

あそびかた

状況に応じてモードを切り替えてください。というか、通常時はLEDを消灯させておき、スイッチング奏法をする時にモードを切り替えるという使い方が妥当でしょう。

回路を見て気づいたと思いますが、入力と出力は逆でも動作します。

それに、ボリュームを0に絞ると見かけ上はただのスイッチなので、シンセのダンパーペダル(サスティンペダル)端子に挿せばダンパーペダルとして、ギターアンプのチャンネルセレクト端子に挿せばチャンネルセレクトスイッチとして使えるわけです。この場合はインプットにのみシールドを接続し、アウトプット側には何も接続しなくてかまいません。こうしておけばLEDも点灯するわけです。

完成

スイッチングするたびにパチパチとクリックノイズが載る場合には電池を外してみるとよいかもしれません。それでノイズがなくなったのなら原因は電池の直流電源のせいです。電池スナップのマイナス側をジャックのR端子に接続せずに、LEDのマイナス(カソード)にじかに接続すればこの現象は防げるはずです。ただし、シールドを挿さなくてもLEDを点灯させることができるので、電池の消耗には気をつけてください。

この機材単体ではできることはボリュームのコントロールのみですが、他のエフェクター(特に歪みとディレイ)と組み合わせた場合には意外な表現力をもたらしてくれると思います。