ベースをフレットレス化する

Last-modified: 2014-08-16 (土) 12:41:50 (1992d)

規格/仕様

 今回は、エレキベースをフレットレスに改造してみたいと 思います。

 フレットを抜くことで半音以細の音程が出せ、セクシーなスライドプレイも可能です。なによりもあの甘い音色はフレットレスじゃないと不可能です。ガンガン抜きましょう!

fletless.jpg

パーツリスト

 まずエレキベースが必須です。メインベースを改造するのは かなり勇気がいるので、使い古したサイドベースを用意しましょう。

 他に必要なパーツとしては瞬間接着剤、0.5mm程度の厚さのプラ板もしくは木材。瞬間接着剤はプラスチックと木が接着できればどんなものでもかまいません。プラ板はそのままフレットマーカーとなるので、フレット模様を出したければ指板と逆の色、フレット模様を出したくなければ指板と同色が良いでしょう。例えば、ローズ指板の場合は白いプラ板を使えばフレットの位置が明確となり、逆に 黒いプラ板を使えばフレットの位置が目立たなくなるわけです。メイプル指板の場合は逆になります。ちなみに 指板にインレイが施されている場合は、プラ板の色は指板の色と 逆の色(目立つ色)にした方が無難です。フレットが見えずにインレイだけ 目立っちゃったらマヌケですから。上の写真はローズ指板に 白いプラ板でフレット埋めをした場合の例です。

工作

フレット抜き

 まず、既存のフレットを抜きます。専用のフレット抜き器があればよいのですが、ない方がほとんどだと思います。ニッパーやペンチでゆっくり慎重に抜きましょう。この時、指板のはじっこがフレットを抜くのにつられてめくれあがるかもしれませんが、この 部分は取り除かないでください。この部分はフレットの変わりのプラ板を接着する際に一緒に瞬間接着剤で固定してしまいます。

穴埋め

 フレットをすべて抜き終わることができたら、次はフレットの 変わりとなるプラ板を接着します。ネックは本体から外しておいたほうが作業しやすいかと思います。

fletles2.jpg

 フレット位置を目立たせようと指板と逆の色のプラ板を 選択した方は、指板と向かって左側の部分、要するにベースを担いだとき にフレットマークが見える部分、ここまでフレットを取り去った後の穴を 広げておきましょう。具体的には、フレットを取り去った後の穴に 沿ってのこぎりを入れ、その穴と同じ深さまで切れこみを入れます。 こうすることにより、左図のように 立ってベースを弾いたときにもフレット位置が 容易にわかるようになります。

 次にプラスチックのフレットを作成します。上記のフレット穴を広げる 作業をしなかった人はフレットと同じ幅で高さは10mmぐらいでプラ板を フレット枚数分切り出してください。上記作業をした方は幅をフレット からはみ出すぐらいにして切り出してください。

 そしてプラ板フレットを接着します。まずフレット穴に瞬間接着剤を満たし、 プラ板で作ったフレットを入れます。接着剤ははみ出してもかまいません。 全てのフレットを接着し終ったら、接着剤が完全硬化するまでしばらく 待ちます。

仕上げ

 瞬間接着剤が完全硬化したら、はみ出ている部分のプラ板を削ります。まずおおざっぱにハサミなどで切り取り、その後サンドペーパーを木製ブロックなどに巻きつけたものを使用してひたすら削ります。削りが不完全だとビビリなどの原因にもなるので、指板がなめらかになるまで修羅のように削ってください。あまりに削りすぎて指板のアールがおかしくならないよう注意しましょう。

 指板を削った後は弦高を下げるためナットの弦のくぼみも深く掘り下げます。具体的 な数値は言えませんが、ためし弾きしては削り、また弾いてみる作業を繰り返すことになると思います。開放弦がビビらず、なおかつローポジションのピッチが不安定にならなくなるポイントを見切ってください。

 その後基本的な調整(オクターブチェックなど)を終えれば完成です。

完成

 フレットレスなので長く弾いてるとフレットは減らずに指板が 減っていきます。これを防ぐためには指板に樹脂コーティングを施すのが良いと思います。透明のスプレー塗料を買ってきて、数回に分けて指板に吹いてやればコーティングすることができます。 ただし当然ながら音が変わってしまいます。やや曇った音になるはずです。