ハムバッキングPUをタップする

Last-modified: 2014-08-16 (土) 12:41:50 (2237d)

規格/仕様

 今回は、ギターのハムバッキングピックアップ(以下ハムPU)をタップしてしまおう、 という企画です。「タップする」ということは、つまりハムPUの 片方のピックアップをキャンセル(バイパス)して、ハムPUで シングルPUに似た音を出してしまうことです。

 ハムPUのあのモコモコしたアルペジオにお嘆きの貴方、 そしてキツめに歪ませたときにもっとノイズがほしい貴方( いるかそんなやつ)!今回の改造は必見ですよ。

パーツリスト

 今回は必要なパーツはありません。しいて言うなら ハム-シングル切り替え用のスイッチが1つ。こだわる人は 配線用に3軸シールドケーブル(ギター内配線向けのやつ)を 買っておきましょう。どちらも楽器屋さんに置いてあるはず ですが、近くの電気屋(パーツ屋)さんへ行った方が全然安いです。 予算的にだいたい500円ぐらいあればOKでしょう。

ピックアップのしくみ


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図1:ハムPU

 図1はハムPUを大雑把に描いたものです。

 見ての通り2基のPUが直列につながっているだけのもので、 磁力配列やらなんやかや(説明すると長いので省きます)で ノイズをキャンセルするというものです。

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図2:ハムPU+タップ線

 図2はハムPUにタップ線を加えたものです。

 こうして、OUT側に何もつながずにタップ線をアウトプットと みなせば、あっという間にシングルPUになってしまうのが わかります。また、IN側に何もつながずにタップ線をインプットと みなしたとしてもシングルPUになるのがおわかりかと思います。

ピックアップの加工

 ギターのピックアップを外してみてください。そのPUから 出ている線はおそらくシールド線だと思いますが、中に何本 線が入ってますか?1本しか入ってない場合はタップ線は出ていません。 3本以上入っていればまず確実にタップ線が出ています。 2本の場合はなんとも言えません。ここでは、タップ線が出ていないという 前提の元、タップ線を自分で作る方法を書きたいと思います。

 ただし、この先の加工は非常に危険なものですので、どうでもいいギターで試してみましょう。下手をすれば ピックアップを再起不能にしかねません。

 まず、ピックアップをギター本体から外します。ハンダゴテを 使ってきれいに内部回路から外してください。

 そして、ピックアップの皮膜を剥ぎます。ピックアップを 見ると、ろうで固定された布状のテープが巻かれているかと思います。 それを落ち着いてゆっくりとはがします。ここで焦ると ピックアップが断線しかねないので、あくまでゆっくりと はがします。爪を立てるなんて厳禁です。

 きれいに剥がせた方は2つのシングルPUをつなぐ線が見えると思います。 おそらくはハンダ付けされていると思います。この結合点がタップ線 を繋ぐポイントです。ここに1本の導線を繋いでタップ出しは完了です。 3芯シールドを買っておいた人は1本をタップ線として接続し、あとそれぞれ1本ずつをIN線とOUT線としてPUに残っている前のシールド 線と取り替えてしまいましょう。3芯シールドのシールド部分をPUの シャーシーにハンダ付けするのを忘れずに。

 これでタップ出しは完了です。

配線


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図3:タップスイッチ

 図3はタップ線にスイッチを加えたものです。

 図のように配線すれば、スイッチによりハムとシングルを 切り替えることができるようになります。

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図4:タップ用VR

 図4はタップスイッチのかわりにVRをつないだものです。 トーンコントロール用のVRを流用すれば、ギターの外観を 壊さずにタップスイッチをつけることができます。

 そしてこの場合はシングルとハムの半々の音みたいなものも 出すことが出来ます(いい音かは保証できませんが)。